週刊ダイヤモンド「メディアの新序列」特集を裏付ける新聞凋落の実態 5

週刊ダイヤモンドが、今週号の特集で「メディアの新序列」を掲載していて、実に興味深い。特に気になるのは、伝統メディアと仕分けされた新聞(紙)の発行部数の減少が止まらないことだ。

現役やOB役員らの試算を基にした産経新聞を含む全国紙5紙の部数推定に驚いてしまった。減少傾向にあるのは知っていたが、ここまでとは。

△讀賣 546〜607万部 (851万部)

△朝日 389〜430万部 (595万部)

△日経 179〜192万部 (243万部)

△毎日 177〜198万部 (282万部)

△産経 94〜105万部 (150万部)

( )内は、公称発行部数。

2002年には公称1000万部を超えていた讀賣を始め各社とも凋落が著しい。

この記事を読んだ後、自転車で毎日新聞を買いに東白楽➡︎白楽➡︎妙蓮寺のコンビニ全て(11軒)を回った。ふるさと大分杵築でも毎日新聞は販売されている(はずだ)が、私の友人たちは地元紙大分合同新聞を購読する家がほとんどで、学校の先生や医者とかでない限り、なかなか朝日や毎日を取っていない。そこで東京の記事もたまには好いのではと、私の件の毎日新聞書評欄のコラム「昨日読んだ文庫」が載されたのを機に送ろうと考えた。

まず六角橋にある毎日新聞の販売店にいったが、人っ子一人いない。おそらく午前11時過ぎだったので、仮眠か食事に出ているのだろう。だが店前の自動販売機では、100円で売っていた。3部しか無かったが、とにかく買うことができて良かった。ただし帰ってから気づいたのだが、「日曜クラブ」という付録、日曜日だけの特集版は付いていない。

次に交差点の右側の歩道を自転車で進むと『Family Mart』があったので立ち寄る。無い、毎日新聞だけない。さらに進むと『LAWSON』があり、ここには2部置いてあったので購入。1部140円、そうか自動販売機は人件費がかからない分、安いのか。

次は東白楽駅向かいの『Family Mart』。ここにも毎日新聞だけ置いていない。何で❓ 信号を渡って今来た大通りを再び六角橋交差点まで戻り、商店街の中へ。パチンコ屋さん横にも、白楽駅横にも、さらに旧綱島通り沿にも、妙蓮寺駅前も覗いたが、どの『Family Mart』にも毎日新聞だけ置いていない。これって毎日新聞の販売店と『Family Mart』との間で何かトラブルがあったのだろうか❓首をかしげてしまう。

妙蓮寺駅前の『LAWSON &スリーエフ』にも毎日新聞だけ無い。だが水道道沿いの『LAWSON』には、2部あった。

今度は水道道を鶴見の方に向かって坂道を上り、綱島街道を右折した斜め前の『セブンイレブン』に寄ると3部、港北小学校脇の坂道を下って妙蓮寺駅すぐ横の『セブンイレブン』には5部あった。さすが駅前‼️ でも駅前の『Family Mart』には無かったんだよね。

最後はいつもカフェラテを飲みながらタバコを吸う、ご近所の『セブンイレブン』で2部ゲット出来た。結局17部入手できたので、まずは重畳。

だが考えてしまった。私は生まれた時から毎日新聞が家にあって、小学校、中学時代は『毎日小学生新聞』『毎日中学生新聞』で育った。親元を離れて東京に来てからも読み慣れている毎日新聞だったし、記者になるのは毎日新聞が良いと決めていた。ところが私が入社試験を受ける年に毎日新聞は経営不振に陥り、試験は無かった。

鹿児島時代も毎日新聞で、毎日記者のノルマだった拡張をNHKの私が手伝って数十部契約を取ったことがあり、毎日新聞の社内紙にそのことが取り上げられた。

東京に異動になってからも毎日新聞を始め鹿児島時代同様3〜4紙は取っていた。18歳の娘も『毎日小学生新聞』を6〜7年間読んで育った。私はこの春からデジタル版を購読して、どこでも毎日新聞の記事は読めるようにした。

さて販売に疎い私だが、『Family Mart』に置いていないことは気になる。これはこの地域だけの特異ケースで、地元の販売店との関係だけなのか❓本社の販売局とユニーグループ・ホールディングスの間で何かあったのだろうか❓

日刊ゲンダイもそうだが、コンビニは重要な販売拠点だけに見過ごせないだろうが。

どんなに特ダネや良い記事、企画記事を書いても、販売が売る気を出さないと❓記者はやってられない。だが週刊ダイヤモンドには、経営陣に記者出身が多いことも指摘しており、「売る」という発想が役員や幹部の間には乏しいのではと思ってしまう。讀賣新聞は「販売の神様」と言われた務台光雄社長時代に急成長した。

紙の新聞を発行し続ける限り、人の動きがあるところ、集まるところ、コンビニだけでなくスーパーマーケットにも薬局にも、何だったら病院とか銀行とかにも置かせてもらってはどうか。駅には、各新聞社が出資し合って「新聞販売スタンド」を設けては。

もちろんデジタル化を推進すべきだが、もっと特典を付与すべきでは。私のような新聞好きには、「永続(代)購読者」に登録すれば、創刊号からのバックナンバーを読めるようにしてはどうか。

ポイントは、新聞は減少しているが、インターネットで、ライブドアニュースなどを通じて各紙や各通信社の記事読んでいる人は、決して少なく無いことだ。それは週刊ダイヤモンドの記事を読むとよく分かる。とにかく凄く参考になる企画だけに、メディア関係者ならずとも今週号は必読だ。

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コメント

  1. きつね@青葉台 より:

    紙の新聞は早晩なくなりそうです
    ネットNEWSで購読履歴なしが30%超え。
    スマホのNEWSで良しとしているアホが多数。
    国家に栽培されている国民が順調に増加。
    某協会も24時間newsチャンネルやればいいのに。

  2. きつね@青葉台 より:

    紙媒体の最高の長所は一覧性
    新聞をテーブルに広げたら多分PCの10倍以上かな
    意図せずに入ってくる情報多し
    狙った情報以外は「知らない」人が多い。
    「合理的」は飛躍の芽を摘みますね。