妙蓮寺 『花灯 』ランチ 10

小川町の事務所に出かける前に、『花灯』でランチを食べた。すでに『雑魚亭日乗』に「花灯開店前後」について書いたことがあるので、ご覧になった人も、いるかもしれないが、このお店は東横線妙蓮寺駅(自宅近く)から1分ほどの所にある和食屋さんだ。

開店前から妙蓮寺界隈では、結構話題になっていて、いや注目されていて、私もよく工事の人に「いつオープンなの❓」なんて子どものように訊いたもんだ。

オープンの日は避けて、翌日の夕方一番に出かけた。昼と夜とに分かれてやっていて、昼は11時30分〜14時30分かな。夜は5時〜確か10時だったと思う。

最初に驚いたのは、味付けが実に丁寧で、こんな、と言っては失礼ながら、駅周辺に商店が立ち並ぶ以外は、ずーと奥まで閑静な住宅街が広がる妙蓮寺の様な所に、こんな好い店が出来たのかと喜んだ。

以前書いたのは、この住宅街の妙蓮寺に去年から急激にオシャレで、中々美味いお店が増えていて、元からあったお店も、負けてなるものかと切磋琢磨して、街全体が好い感じの「食い倒れ戦争勃発」状態だという内容だ。

久しぶりの『花灯』では、ランチメニューから「海鮮丼定食」を食べた。鯛や鮪の他にカマスなどが載っている。神保町の『きときと』の海鮮丼が、サラリーマンの街らしく、少々脂ぎった鰤やサーモン、縞鰺などが載っているのに比べると、『花灯』は随分落ち着いた仕上がりだ。魚の一切れ一切れが実に吟味されていて美味い😋😋😋。

▲神保町の海鮮丼『きときと』は、只今店内改装中

『花灯』の海鮮丼が好きなのは、一緒に付いてくるポットに入った出汁にある。これを残ったご飯にかけて食べさせてくれる。私は鯛の刺身を残しておいて、銀座の『竹葉亭』の様に鯛茶漬けにして食べる。だから海鮮丼を頼むときは、普段の『ご飯少なめで」はなく、「普通のまま」にしてもらう。いゃあ満足、満足。

この出汁を飲んでみれば、やっつけ仕事でないことが、誰にもすぐ分かるはずだ。「昆布と鰹の出汁の様ですが、美味い😋😋😋のには、秘訣があるんですか」と尋ねると、「昆布は煮立てず、そのままにして寝かせて旨味成分を出した後、昆布を取り、今度は鰹節を入れ、煮てはトコトンアクを取り続ける。これ以上やるとエグ味や酸味が出るという直前の、ギリギリのところで火を止めるという。その間120分。「妥協を許さない料理人なんだなぁ〜」。そう聞いてから、もういっぱい出汁だけ飲む。奥深い味が身体に染み渡っていく。

開店からまだそんなに日が経っていないのに、土日はとんでもなく混んでいるのが、店の前を通っていてすぐ分かった。お客さんは正直だし、妙蓮寺はそこそこ経済的に余裕のある住人の街だから、美味いのを知ってしまえば、自ずと流行るようになる。

ご主人に聞くと「品物がなくなってお断りが出ることもあって、本当に申し訳なくて・・・」と云うことばが真に迫っていて、「そうだろうなぁ、美味いところはみんなすぐ知るから無理はない」と思いながら神田小川町に向かう。

お客さんの反応から夜も定食を出す様にしたところ、とても評判がいいという。そうやろうね。この地域の高齢者は、食事処が無くて困っていたから、嬉しい😂😂😃😃😆😊だろう。

▲ネットからの引用です。不都合な場合は、ご連絡下さい。

昨夜はふるさとの友人が上京してきたので、夜9時から新宿で飲むはずだったが、週刊誌の校了と別の原稿、講演の原稿と3つも重なった上、胃カメラの検査結果で、後2週間は節制するよう言われたので諦めた。久しぶりにゴールデン街の『音吉』で飲むつもりだったが、この歳になったら無理はいかんと自制できる様になった。これも老人力か。

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